<2022年200~201杯目>
2022年5月16日。「飯田商店」の価格改定のニュースが、各種メディアを騒がせました。
その理由は「原材料の価格高騰ではなく、未来のラーメンの事を自分なりに考え出した答えです」とのこと。
一つのラーメン店の価格改定が、業界だけにとどまらず、一般のニュースでも取り上げられるというのだから、その影響力、注目度は相当なものといえましょう。
ちなみに、今回の価格改定では「しょうゆらぁ麺」1300円→1600円、「つけ麺」1800円→2000円に価格改定されました。
ラーメンにあまり興味のない方からすると、驚きの価格かもしれませんね。
さて、そんな「飯田商店」ですが、現在は完全予約制です。
予約をとるのが非常に難しく、開始から5分とかからずに完売するという人気ぶりです。
今日も予約制と知らずに、お店まで来られていた方々を複数人お見かけしましたので、十分にご注意ください。
予約の時間にお店に向かうと、方々どこからともなく、予約していたお客さんが集まってきます。
入店前に、店頭の券売機で食券を購入します。
新型のタッチパネル式に変わり、カード決済も可能になったので、お支払いが格段に楽になりました。
今回は、「しおらぁ麺」1600円、「つけ麺」2000円、「お出汁割り」200円、「おにくごはん」600円の購入。
合計で4,400円です。
・・・今週いっぱいは、レーズンパンと牛乳だけで、凌ぐ所存であります。
店内に入ると、飯田店主が厨房に立っておられ、お弟子さん達に指示しています。
ピリピリとした緊張感の漂う雰囲気。
暫くしてラーメンが、恭しく運ばれてきました。
麺は2種類。トッピングは、直前に炙ったチャーシュー、海苔、です。
スープも2種類用意されています。
蕎麦様のスープ(冷)と、鶏出汁のスープ(温)です。
たっぷりと鶏油が浮かび、透明感のあるクリアなスープです。
麺を浸して啜ってみると、見た目とは裏腹に、旨味が濃縮され、厚みが物凄いです。
スダチや山葵など薬味も揃っているので、色々と試しているうちに、ついつい時間を忘れてしまいます。
と、そこへ、薄くスライスしたお肉と昆布水が運ばれてきました。
「昆布水はドバァっと麺に掛けてお召し上がりください。」と店員さん。
上品な口調の女性店員さんの言う「ドバァっと・・・」という響きに、私はなぜか、胸がときめきました。
この薄くスライスした、つややかなお肉は、スープに入れた途端にフワっとほぐれます。
とろける様な口当たりで、美味です。
これは反則級の美味しさですね・・・。
続いて、ラーメンです。
前回は、”しょうゆ”を頂いたので、今回は”しお”にしました。
具は、チャーシュー、メンマ、白髪ネギ、柚子皮と、刻んだネギが少々。
チャーシューは、「霧島高原純粋黒豚」です。
脂身が甘く、口の中でとろけます・・・。
スープは、淡麗で、不純物のないスッキリした味わい。
麺は、細麺で、無類のしなやかさに特徴があります。
上品なスープとの一体感が素晴らしく、2杯目でしたが、スルスルと啜れてしまいます。
「おにくごはん」は、ご飯の上に、薄くスライスしたお肉と、九条ネギを載せて、味噌で味付けしたもの。
やはり、口の中でとろけるお肉が、もう、堪らない美味しさです。
ラーメン2杯に、サイドメニューもとなると、ボリューム的に敬遠してしまいますが、そこは、さすがの飯田商店・・・不思議とペロリと頂けます♪
最後に、お出汁割りです。
”かつお”か”にぼし”か選べますが、今回は”かつお”で。
”かつお”の良い香りを堪能しながら、口の中をさっぱりとしてくれます。
つけ麺、ラーメン、おにくごはん、出汁スープと、さながらコース料理でも頂いているような満足感です。
接客や雰囲気なども考えると、4,400円という価格も決して高いとは感じませんでした。
食べ終えたとき、私は恍惚となった。
しばらく、放心状態で動くことができなかった。
満足度:★★★★★
店名:らぁ麺 飯田商店湯河原本店
所在地:神奈川県足柄下郡湯河原町土肥2丁目12-14
ジャンル:らぁ麺 つけ麺
麺:自家製麺
最寄駅:JR東海道本線(東京~熱海)『湯河原駅』
営業時間:
(昼のみ)11:00~15:00頃
※整理券制は廃止となり、OMAKASEと言うレストラン予約ウェブサイトからの完全予約制に変更。毎週火曜12時よりその週木曜日~翌週月曜日までの予約を受け付けている。
定休日:火曜日・水曜日
オープン日:2010年3月16日
駐車場:あり(道路向かいの駐車場に5台、斜め向かいに10台)
禁煙・喫煙:禁煙
座席数:18席(カウンター 10席、テーブル 4人×2卓)
HP:https://r.iidashouten.com/
備考:TRYラーメン大賞で受賞歴多数。完全事前予約制(https://omakase.in/ja/r/ic136332)。無化調。テイクアウトあり。2022年価格改定が話題に。タッチパネル式券売機の導入。