「特製 スパイスとハーブのルージャン麺」１５８０円+「パクチー」１５０円+「炙りチーズ」１５０円＠口樂 八王子店

＜２０２３年１７５杯目＞

８月９日、神々しいばかりの店主の写真とともに、それは突如として告知された。

”店主入院中のため「口樂」は暫くお休み致します”

画面に見入りながら、私は深い悲しみと喪失感に捕らわれた。

そして・・・８月１３日、「口樂 八王子店」が終了。

最後の一杯を求めて、お店に駆け込みました。

後悔のないように、「特製 スパイスとハーブのルージャン麺」を選択。

”特製”は、肉増し、温玉が付いてきます。

さらに、トッピングには「パクチー」と「炙りチーズ」。

合計するといい値段になりましたが、この際、値段のことなど問題ではありません。

「ドン！」、どんぶりがカウンターの上に置かれました。

ラーメンを目の前にして、胸が躍るようなときめきと、胸をかきむしられるような切なさが、織物のように交差していた。

しかし、食べ始めると忘我の境地である。

三元豚を使用しているというチャーシューは、低温調理した後に炙ることで、弾力のある食感になります。

噛むと肉の旨味が出て、歯ごたえもあり、至極うまい。

全体を混ぜ込んでいくと、６種のハーブとスパイスオイルを媒介に、異なる幾多の食材の味が互いに馴染んでいく。

うどん粉を使用した極太麺は、プルプルと喉越しもよく、ここでしか味わえない柔らかい食感がくせになる。

熱望していたトッピングの炙りチーズは、うっとりするようなチーズのコクと香りで、想像通り「ルージャン麺」とは抜群の相性です。

自由で驚きのある想像の羽ばたきと幻想的な無限の愉しさ！

食べながら、一瞬「天国に来たのか。夢を見ているのか。」と自分の頬をつねった。

私はがむしゃらに食べ続けた。

とめどなく食べ続けることになりそうだった。

それは、たった一杯で、永遠を感じさせた。

・・・耐えきれなくなった私は、カウンターに突っ伏して慟哭した。

「早く、戻ってこい！！」

切実な祈りの混じる声だった。

満足度：★★★★★