<2021年280杯目>
ラーメンを啜っているときは、いつだって独りぼっちだった。
私の大学時代の思い出といえば、学食の通称ボッチ席で、ひたすらラーメンを啜り続けた事。
在学中、そのボッチ席を誰にもに譲らなかったことだけが、唯一の誇り!
そんな甘酸っぱい思い出を想起させるコラボ企画が、八王子のラーメン店で開催中という・・・
「工学院大学(ラーメンサークル 工学院家)×鶏びあんSobaみやみや」
11月15日~11月28日(日)
<特設サイト>
https://www.ns.kogakuin.ac.jp/~wws5011/layout/ramen.html
まずは、こちらの動画をご覧ください。
<【第72回新宿祭】学園祭オリジナルラーメン開発プロジェクト>
学生諸君が好き放題に、のたまっておりますが・・・
”む・ちゃ・ぶり”!!
コンセプトは。
「工学院大学らしさ」
「学園祭のお祭り感」
「学生が喜ぶラーメン」
さて、この無理難題をみやみや店主がどのように仕上げてくるのでしょうか。
店内に入り、券売機を確認。
ノーマルタイプは680円、のり付タイプは780円です。
家系っぽいラーメンだというので、「ライス」100円も注文です。
しばらく待ってラーメンの着丼です。
具は、チャーシューが4種、海苔、キャベツ、味玉、パプリカ、です。
チャーシューは、三元豚(レア肩ロース)、ひまわり豚(もも)、ホエイ豚(バラ)、ローストビーフ。
4種なのは、工学院が4学部あるという理由らしいのですが、高級ブランド豚を使用し、調理方法も異なる作りになっています。
旨味たっぷりのチャーシューは、口に入れた瞬間の香りと、とろけるような肉感が格別!
スープは、確かに家系チックな濃厚なスープです。
とろりとしてコクも強いので、海苔とライスを合わせて食べると激ウマです♪
そして、工学院キャンパスを彷彿とさせる高くそびえ立った”キャベツの塔”。
何層にもキャベツが重ねられ、くしが刺さっています。
なんか、無性に腹立つなぁ・・・
いい歳して、こんなんでウキウキしている自分に、無性に腹が立つ!
さらに、ドラえもんの頭みたいな味玉。
パプリカの”黄色”と味玉の”青”で工学院のイメージカラーを再現しているのだそう。
麺は、太麺で、やや縮れが入っています。
もっちもちの食感。スープと麺のハーモニーを心ゆくまで堪能出来ます。
キャベツのフレッシュ感やシャキシャキ感も良いアクセントになっています。
ただ遊んでいるだけに見える、”キャベツの塔”も、実は重要な役割を担っています。
学生諸君の斬新な発想(むちゃぶり)を再現しつつ、ここまでのクオリティーで商品として成立させている、みやみや店主の手腕に脱帽です。
学生諸君の若々しい自由闊達な発想力にも嫉妬。
それにしても、このラーメンは眩しいよ!
年老いてしまった私には、この上なく眩し過ぎるよ・・・
食べ終わると、私の目にうっすらと涙が浮かぶ
学生時代に独りぼっちで、らーめんを啜っていた、あの頃を思い出す
決してもう取り戻すことのできない、遠くに過ぎ去ってしまった青春の日々
ちょっぴり哀しい、メランコリーの味
言葉にならない感情が湧きあがり、私は激しく心を揺さぶられていた。
満足度:★★★★★
店名:鶏びあんSobaみやみや
所在地:東京都八王子市南町6-11
ジャンル:烏骨鶏、地鶏のラーメン
麺:麺屋棣鄂(ていがく)、田村製麺
最寄駅:JR八王子駅北口
営業時間:
(昼の部)11:30~15:00
(夜の部)17:30~21:00
※コロナ禍により、営業時間が変更になる場合があります。
定休日:火曜日
※月曜・水曜は昼営業のみ
オープン日:2019年6月7日(プレオープン)
※グランドオープンは6月11日
駐車場:なし
禁煙・喫煙:禁煙
座席数:10席(カウンター6席、4人掛テーブル×1)
Twitter:https://twitter.com/P2etn97HLYLwsSf
備考:味噌部門TRY新人賞1位受賞店、聖跡桜ケ丘にある「みやみや」2号店。無化調。