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2024年八王子のラーメン食べ歩きのまとめ

更新日:

<2024年ラーメン食べ歩き総括>

 
 あれは、私がまだ小学校低学年ころの事です。ちょうどその時期にインスタントラーメンが発売されるや否や、世間では爆発的な人気となりました。とても貧しい家庭でしたので、我が家ではそのインスタントラーメンを4つに割って、家族で分けて食べていました。いくら小学生の低学年といっても、それではお腹がいっぱいになりません。いつしか、インスタントラーメンを一人で丸々一袋食べたいというのが私の夢となっていました。あるとき私に悪魔がささやきました。私は、周りにだれも居ないのを確認すると、インスタントラーメンの袋を、そっと棚の奥の見えないところに隠しました。しばらく誰にも気が付かれないのを確認すると、計画の実行です。誰も居ないときに、こっそりと棚の奥に隠しておいたインスタントラーメンを取り出します。そして、お湯を注いで、いよいよ実食です。「ズズズズッ」。豪快な麺を啜る音が響きます。でも、何かおかしいのです・・・。いつもはあんなに美味しかったはずのラーメンが、ちっとも美味しくありません。そのとき学校から弟が帰ってきました。「あ、お姉ちゃん一人だけで食べてズルイ!」。見つかってしまったので、分けないわけにはいきません。弟と分け合って、一緒にラーメンを啜っていると、不思議なことが起きました。さっきまで、美味しいと思えなかったラーメンが、いつもの美味しいラーメンに戻ったのです。「美味しいね」「うん、美味しいね」そのとき私は、幸福というのは、分かち合っても決して減ることはないということを知ったのでした。

◆2024年八王子ラーメン界隈の重大ニュース

★「ほっこり中華そば もつけ閉店」「らーめん れんげ電撃復活」

ながらく八王子のラーメンの顔として活躍されてきた「ほっこり中華そば もつけ」が、5/27(月)をもちまして閉店いたしました。とても残念なお知らせでした。しかし一方で、コロナか以降閉店していた鶏白湯の名店「らーめん れんげ」が、年末の12月30日に電撃的に復活するという、喜ばしいニュースが世間を賑わせました。

■年間総食杯数:287杯[(内)八王子外31杯]

●八王子のラーメン食べ歩き率:89.20

[総評]
昨年の87.69%からほぼ横ばいでした。今年は忙しくて八王子市内を中心に回っていましたが、意外と市外にも食べに行っていたようです。

●紹介店舗総数:174店舗(昨年150店舗)

[八王子(略称)]
八王子響、らーめん楓、シゲジン、RE:唐唐郎、微風、鴨中華そば楓、尾又家、なぶら、まるに家、麺笑巧真、麺笑飯店、鶏と鳴く、戦慄のワコマチカ、豚ギャング、白、花月、鴨福、秦山ラーメン、口樂、美しょう、弥栄、吾衛門、赤ふじ、花木流味噌、あずき、そら亭、そら亭2、東池袋大勝軒、一六食堂、らーめん大安、南州、えにし、弘富、麺宮寺麦子、天下一品、一信、タンポポ、奇まぐれダンジョン、れんげ、いっぱし、黙古寿、八王子田田、らーめん熊八、らーめん輝、館 輝、二郎野猿街道、二郎めじろ台、まる重、壱発ラーメン、樽座 小宮店、樽座 子安町、子安食堂、百馬、たまぞう、アメミ屋、ラーメン藍華、麺や八八、ナポレオン軒、よしだ、大勝軒、六角堂、いち福、ふくろう、らーめん極壱、海友、長浜バイパス、ぶっ豚、青葉八王子店、横田家、味の天徳、油鷹、デニーズ、Gazeboケーコ、びんびんユーロード店、
界、日本油党、哲麺めじろ台、おがわや北野、椚田、清勝丸、むらたや、楢原大和家、一陽来福、星の家、鏡花、豚山、松葉、金蔵、三田製麺所、めんくい亭、麺楽、リンガーハット、一風堂、らーめん道、叶、りとる、とんぼ、かくれんぼ、みんみん、もつけ、まつ浅、ずんどう屋、味源 八王子店、しょうしょう、南大沢らーめん家、だんだんどうも、くるまや、雷神風神、めんめん、デニーズ(試食会)、大志ラーメン(試食会)、分田上、らーめん大紅、王子家、さちこと辛い世界、虎空、長浜らーめん、東京油組総本店、鷹、高根家、屋台花、麺でる南大沢、まるや、ちとせ、五十番、楽楽美食、酔東坡、酔東坡北野、東華飯店、マコト、逸品香、東館、北野食堂、景林、大珍飯店、中華料理一番、悦来飯店、口口香、太光庵、ゴロゴロ屋、萬友亭 子安町、萬福飯店、金山村、彩食庵、祥和食府、十三番、一品担、南京亭、一平ラーメン、幸楽

[八王子外(略称)]
いつ樹、五ノ神精肉店、麺でる相模原、おや麺、RamenFeel、新旬屋本店、らーめん寛、麺屋いっけい、三代目はる、たっとび、つむぎ、麺とスープ、口樂 山城店、みやみや本店、みやみや日野、かなで、凪、がんこ、大冬樹、凛々、中村麺三郎商店、綱取物語、二郎立川、三代目しゅう

●個人的店舗別杯数ランキング(%)

1位 八王子 響:9杯(3.14%)
[写真:大吟醸酒粕白味噌ラーメン、所在地:東京都八王子市平岡町15-14明光ビル1F]

2位 らーめん楓:7杯(2.43%)
[写真:ライ麦麺の冷やし黒毛和牛そば、所在地:東京都八王子市大和田町5-10-1]

2位 ビーフラーメン&つけ麺 シゲジン:7杯(2.43%)
[写真:シゲジンクリスマスコース、所在地:東京都八王子市中町8-9八王子コスモビル103]

4位 RE:唐唐郎:6杯(2.09%)
[写真:ポルチーニラーメン 合鴨のコンフィ添え、所在地:東京都八王子市中町10ー1アートハウス1F]

4位 担担麺 微風:6杯(2.09%)
[写真:汁あり担担麺 醤油 ワンタン、所在地:東京都八王子市横山町5-10]

 

6位 鴨中華そば 楓:5杯(1.74%)
[写真:特撰ワンタン紀州鴨中華そば、所在地:東京都八王子市明神町3-24-12フィシオ京王八王子1F]

6位 らーめん尾又家:5杯(1.74%)
[写真:特製ラーメン並、所在地:東京都八王子市明神町4ー7ー2内藤落合ビル1F]

6位 五ノ神精肉店:5杯(1.74%)
[写真:葱豚舌塩麺+ホルモン串、所在地:東京都あきる野市小川東3-9-13]

[総評]
ほぼ夜専になったので、食べに行けるお店が変わりましたが、一方で、何度も食べに行くお店はだいたい同じ傾向にありました。美味しいお店や、尖がったお店、感じの良いお店は何度も食べに行きたくなります。2025年は、平準化すると目標を語っていましたが、その通りに174店舗紹介出来て良かったです。


●2024年八王子新店ランキング(当ブログ独自)

1位 中華そば 鴨福 [開店日:5月15日] (訪問回数2回)

2位 麺笑飯店 [開店日:6月24日] (訪問回数4回)

3位 奇まぐれダンジョン [開店日:10月1日] (訪問回数2回)

[総評]
八王子の新店数を見てみると(当サイト調べ)、2020年が約26店舗、2021年が約16店舗、2022年が約27店舗、2023年が約33店舗、2024年が約28店舗でした。コロナ渦で落ち込んだ新規出店が回復しましたが、今年はその反動か少し落ち着きました。八王子では、油そばのお店の出店が目立ちました。(油鷹、油そば日本油党 八王子支部、麺屋 風神雷神 西八王子店)。相変わらず、個人店の新規出店は影を潜め、資本のある店舗の新規出店が目立ちました。特に、中華系の資本が多いように感じました。今後も個人店は厳しくなっていくことは予想され、M&Aといった具合で資本系が個人店(名の通ったラーメン店に限る)を吸収していく動きが活発化しそうです。

さて、今回、新店部門の1位に挙げた「中華そば 鴨福」は、ラーメンの完成度、緻密さ、美味しさでは、新店の中でも群を抜いていたと思います。※ちなみに、写真はオープン当時のものですが、なんと1000円でした。もちろん物言いもありますので、ランキングに迷いがなかった分けではありません。ラーメンはとても素晴らしいので、あとは続けてほしいというだけです。1年経ってからが本当のスタートで、3年経ってようやく半人前だと思います。いつの日か、八王子を牽引するようなお店になってほしいですね。2位の「麺笑飯店」は、オープン当時は、ちょっと残念な感じに思っていました。しかし、半年も経たないうちにメニュー数が大幅に増えて”町中華”らしさが出てきました。もともとラーメンに定評がありますので、ワンランク上の町中華ラーメンを体現しています。個人の町中華がどんどん減っていく中で、こらからの次代を担う旗手として、ぜひ頑張ってほしいと思います。3位の「奇まぐれダンジョン」は、ラーメン専門店というわけではありませんが、中華をベースにしたラーメンは、とても美味しかったです。何より、店主が肉好きを自負するだけあって、肉へのこだわりが感じられます。しかも、恐ろしくリーズナブルです。まだオープンして間もないので、未知数なところは多いのですが、とてもユニークなお店ということもあって、ランクインさせました。

毎年、ランキングは迷いに迷いますが、何を重視するかによって、ランキングは変わってきます。あくまで、こういう見方もあるんだなぐらいに見て頂ければ、大変ありがたいです。

★2024年八王子町中華ラーメン部門

旨煮ラーメン 店名:萬友亭 子安町店(東京都八王子市子安町1-1-1)]

[総評]
創業56年。八王子町中華のレジェンド。豚肉、イカ、エビ、白菜、人参、ピーマン、きくらげ、蒲鉾、ナルト、長葱、椎茸、舞茸、しめじ、ブロッコリー、ウズラなど、豊富!最先端のラーメンも良いけど、こういう古色蒼然としたラーメンもやっぱりいいなぁ。


★2024年八王子ラーメン部門

ラーメン 店名:ラーメン専門店 タンポポ(東京都八王子市北野町547-20富士見ビル1F)]

[総評]
動物系と魚介系のバランスが良く、ふくよかな旨味があります。チャーハンは、味付けも丁度良く、スープとの相性も抜群です。値段と内容を考えると、かなり満足です。明らかに以前とは別物で、良い意味で裏切られました。チャーハンと一緒に食べてもらいたいです。


★2024年ラーメン部門

鬼紅バラ肉増 店名:麺創研 紅 府中(東京都府中市宮町1-100ル・シーニュ1F)]

[総評]
今年も八王子外から。豚骨と鶏ガラ等を高温圧力釜で炊き上げたスープ。合わせるタレは、信州みそに豊富なスパイスを加えた自家製味噌です。その旨辛スープに、合わせるのは、7種の太さの極太乱切り麺!豚バラ肉も、抜群の相性。私の胃袋は、すっかり揉みしだかれてしまった。元祖ニュータンタンもそうだけど、この手の辛いラーメンがあれば、八王子でも流行るのではなかろうか。


★2024年八王子MVR(Most Valuable Ramen)ラーメン
八王子外のラーメンで最も美味しいと感じたラーメン

ラーメン 店名:口樂 城山店(神奈川県相模原市緑区川尻4483)]

 

[総評]
こんなところにお店が!?自然豊かなロケーションが最高のラーメン店。魚介出汁のスープは、上品で、優しさがじわりと浸透してくる。自然に囲まれてラーメンを啜っていると、何となく夢の境地に引き込まれて行くようで、私たちの魂の深奥まで震わせます。ロケーションも含めて味わってほしいお店です。

 

★2024年MIR(Most Inpressive Ramen)ラーメン
※最も印象深かったラーメン

下田さん家の豚麺 店名:らーめん五ノ神精肉店(東京都あきる野市小川東3-9-13)]

[総評]
11月29日は”いい肉の日”。1年に1度の、肉の宴。出てきたラーメンを見て、私は「まぁ!」と高い声を上げた。丼の端から端まで横たわった巨大な骨付き肉。言葉が見当たらない、どころの話ではなかった。絶句。この一言に尽きた。インパクト系は、五ノ神が強すぎて、無双状態だ。


★2024年MVR(Most Valuable Ramen)ラーメン
 ※最も美味しく価値があると思ったラーメン

特製中華そば 店名:ほっこり中華そば もつけ「5月27日閉店」]

[総評]
最後の一杯。このラーメンが1300円で提供されていたのも驚愕だ。麺を啜りながら、胸が躍るようなときめきと、胸をかきむしられるような切なさが、織物のように交差していた。この味をこの舌に記憶させなければならない。心にそう念じ、無心で食べ続けた。そして、涙でラーメンが見えなくなった。

若い頃には分かりませんでしたが、歳をとってくるとだんだんとラーメンを食べられなくなってきますね。去年に続いて、今年も300杯の大台に乗せることが出来ませんでした。(杯数をこなそうとしていたわけではありませんが・・・)。また、この頃は物価も上がって来て、ラーメンの価格も怖ろしいほど上がってきました。このあいだスーパーで見かけたのですが、私と同じ歳くらいの高齢夫婦が「お父さん、何もかも高くて買えないよ。」と、お婆さんが言ってて、カゴを見たらパンとたまごしか入っていませんでした。これからは、食べるラーメンを厳選していかないといけませんね。寂しいですけど。

それでは皆さん、今年もご清聴ありがとうございました!

2025年が皆さまにとって、より良いラーメンライフを送れる年でありますように!

毎年思うのですが・・・年末年始の忙しい時期に、集計作業がクソめんどくさいです。もうやめたい・・・・

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