１０周年記念限定「マクドnoodle」１６００円＠口樂

＜２０２２年１６８杯目＞

ラーメンの創作は、一つ一つの選択の積み重ねだ。

食材の組み合わせをどうするか、味を足すべきか引くべきか、トッピングに何を載せるか・・・。

美味しいラーメンを作るために、店主は日々、大小様々の選択を強いられ、逡巡する。

ところが、時にそんな味作りの過程を一気に飛び越してしまうことがある。

”魔が差す”ということだ・・・

「マクドnoodle」

そのネーミングを聞いた時、一瞬ギャグかと思った。

しかし、実際に食べてみると、それは、私の単なる思い違いでした。

プレートが、目の前に置かれたとき、私は目を瞠った。

中央に、タレの絡んだ麺、とろけるチーズの載ったハンバーグ、４隅に、バンズ、お肉や、手の込んだトッピング類。

めちゃくちゃ、美味しそう！！

しかし、・・・どうやって食べたらよいのか。

基本的には、バンズに好きな具を挟んで、”ハンバーガー”のようにして食べます。

ちなみに、店主はベーコン、ハンバーグ半分、ズッキーニ、ピクルス、エビ、ラム肉、レタス、トマト、を挟んで食べたそうです。

もちろん、これは一例なので、各々、お好きなように食べて頂いてOK。

私は、せっかくなので、麺を載せようと頑張ってみましたが、崩れ落ちてしまって失敗・・・。（苦笑）

味づくりが、どれも秀逸なので、どんな組み合わせで具を挟んでも、まず、旨いです。

バンズに具が、それほど挟めないので、欲を言えば、バンズがもう一つ二つあると、もっと楽しめるのにと思いました。

才気煥発で前衛的な料理に、終始圧倒されてしまいました。

”まかせろよ！俺が１０年間練りあげてきた修羅の飯を喰わせてやる！”

そんな店主の自信と気迫に満ちた心の声が、聞こえたような気がしました。

今日、この独創的で素晴らしい料理を作って下さった店主に尊敬の念を込めて、フランスの美食家「サヴァラン」の言葉を贈りたいと思う。

『新しい料理の発見は、新しい星の発見よりも人類の幸福に一層貢献する。』

満足度：★★★★★