<2023年125杯目>
私は車を降りると、見えない糸に引っ張られるように、お店の中へと入っていきました。
八王子が誇る名店「らーめん楓」。
今回は、不意打ち的に始まった限定「ライ麦麺のざるそば」を頂きます。
店員さんの話では、突如「やれ!」と言われたとのこと。
・・・振り回されるのはいつも現場ですよね♪
さて、しばらく待って、ラーメンが運ばれてきました。
つけ汁と竹製の”すのこ”に乗った麺、それにチャーシューなどのトッピングの乗った別皿の三点セットです。
写真では分かりにくいかもしれませんが、”粟国の塩”が薬味として添えられています。
提供の際に、その”粟国の塩”を「まず、麺に直接付けてお食べ下さい」と店員さんが、指南してくださいます。
麺は「春よ恋」と「ライ麦」を配合した多加水麺です。
冷水でギュッと締められているので、強いコシがあります。
まずは、言われた通りに”粟国の塩”だけを麺に付けて頂いてみると、鼻を抜ける様な麦の香りが、明瞭に感じられます。
なるほど、これは麺だけを味わって食べてみなければ、もったいない!
しかも、塩だけで食べる麺は、これだけでも十分過ぎるぐらいに美味しい♪
つけ汁は、鰹だしと地鶏スープをブレンドしています。
琥珀のような光沢があって、実に艶やかです。
冷たい麺に対して、スープは熱々なので、麺をくぐらせると、麺が少し柔らかくなり、麺だけで食べたときとは、一味違った食感になります。
繊細で優しいスープを纏った麺は、うっとりとするような美味しさ・・・
それは、私の心を静かに包み込んでいった。
〆には、熱々のスープを継ぎ足して、冷めたスープを生き返らせてくれる”スープ割り”もしてくれます。
そのスープを最後にグイっと飲み干して完食です。
一見して、お蕎麦を食べているようなラーメン・・・
しかしそれは、ラーメンの持つ無限の可能性を噛みしめずにいられなくなる逸品であった。
満足度:★★★★☆(4.5)
店名:らーめん楓
ジャンル:ALL/限定
麺:自家製麺
所在地:東京都八王子市大和田町5-10-1
最寄駅:京王八王子駅/八高線北八王子駅
営業時間:
(昼の部)11:00~15:30
(夜の部)17:30~23:00(L.O.22:45)
※土日祝、11:00~22:00(L.O.21:45)
定休日:なし
駐車場:有(店舗前に6台)
禁煙・喫煙:完全禁煙
座席数:18席(カウンター10席、テーブル4席×2)
オープン日:2003年12月1日
HP:https://ramenkaede.com/
Twitter:https://twitter.com/ramenkaede
備考:無化調、自家製麺、国産小麦100%使用。2020年4月1日よりメニュー全面改訂。