限定「生コン煮干しつけ麺」＋「素らぁ麺」＠らぁ麺 鶏と鳴く。

＜２０２２年４９～５０杯目＞

私は、この謎の”元V系バンド麺＆自称料理愛好家”に、もう十分に関心があった。

「らぁ麺 鶏と鳴く。」。

しばらくの間、遠くから観察していましたが・・・

トンテキに、甘味処、そして、今回の生コン煮干しラーメンと、矢継ぎ早に色々と面白いことをやっています。

私が思ったのは・・・

この謎の”元V系バンド麺＆自称料理愛好家”は・・・強メンタル！！

オープンして１ヵ月ちょっとしか経っていないのに、この強烈なラインナップは出せないでしょう、普通。

そんなわけで、あまり杯数が出ていないことを容易に予想出来る「生コン煮干ラーメン」を食べに行って来ました。

お店に入ると、明日出す予定の「生コン煮干しつけ麺」を店主が試作しておられました。

（営業中になにやってんねん！）

そうは言ったものの、話の流れで、なぜか試食させて頂くことに♪

お品書きには”えぐみ、苦味の苦手な方は、ご遠慮ください。”の注意書き。

その注意書きを目にして、私の感情は頗る高ぶった。

トッピングは、最小限に海苔のみ３枚。

スープには、刻み玉ネギと刻みニンニクです。

”えぐニガドロドロ白湯煮干し！”と銘打つだけあって、セメント系のドロドロ煮干しスープです。

苦味、えぐみ、濃厚な煮干しの旨味・・・

ざらっとした驚きの食感・・・

なんだ、このスープは・・・旨いぞ！

それに、お客さんに対してまったく媚びていないところが清い！

麺は、細麺のストレートです。

スープに浸して持ち上げてみると、ドロドロとしたスープが麺にびっしりとしがみ付いてきます。

濃度が高過ぎて、スープの吸いつきが異次元です。

刻み玉ネギが”辛い”と思っていたら、刻みニンニクが入ってるんですね。

刻みニンニクの鮮烈な辛味がガツンと来ます。

確かに、食べる人を選ぶラーメンです。

ただ、分かる人には分かる旨さがあります。

この良さの分かる、ラーメン偏差値の高い人にだけ、ぜひ試してもらいたい一杯でした。

さて、いよいよメインディッシュの登場かと思いきや・・・

「スープをブラッシュアップしたので・・・。」

と、まさかの試食２連杯！

主な変更点は、野菜を減らし、相対的に鶏感をアップさせたこと。

鶏油を足して、香りとコクをさらにアップさせ、鶏の風味が一段と増しています。

もちろん、このスープには途中で卓上の黒胡椒を振りかけるのをお忘れなく！

今回、トッピングが乗っていないので、素っ気なく見えますが、実際には、もっと見栄えが良いです。

まだまだ全体的に粗削りなところもありますが、それを補って余りある個性を発揮されていました。

これは、今後の動向を、しばらく注意深く見守る必要がありそうだと思いました。

ラーメンの世界は奥が深い。

その中で個性を打ち出すのは簡単ではないのだから。