限定「冷やし担々麺２０２０」９００円＠ほっこり中華そば もつけ

＜２０２０年１８４杯目＞

朝起きたら汗で布団がびしょびしょ、外を少しでも歩けば体中から汗が噴き出る酷暑。相当な汗を掻いているはずなのに、体重が一向に減らないのはなぜなのか・・・。

今日は八王子駅南口から歩いて１０～１５分ぐらいのところにあるラーメン店「ほっこり中華そば もつけ」に行って来ました。

お店に到着した時には、額から汗が流れ落ちる程。おそらく体重も０．５ｋｇぐらいは減ったはずと、年内マイナス５０ｋｇを目標に掲げている私としては、あくまで前向きです♪

店頭には１０人程度の行列が出来て居たので、後尾に接続します。

１５分ほど並んで、お店の入口辺りに差し掛かったときに、その事件は起きた！

私の２人前に並んでいたお客さんが、食券を確認しに来た助手さんと何やら話をしています。

どうやら、後から連れの３人が合流してくるらしい・・・。

助手さんの顔が引きつります。

それもそのはずで、これは、いわゆる”横入り”とか”代表待ち”とか言われている行為で、多くのお店でも「禁止行為」としてルール化されているからです。

少し考えてみれば分かることなのですが、横入りが認められてしまうと、その後ろに並んでいた人は、この酷暑の中でさらに長い時間を待たされることになります。

時間が無い人であれば、場合によってはラーメンを食べられなくなってしまうかもしれません。

真面目に並んでいた人が馬鹿を見る不公平極まりない行為です。

しかし今回は様子が少し違っていました。

その連れの方々というには、ご年配の方々で、この酷暑の中では長い時間を立って並んでいるのが厳しいということで、車で待たせていたというのです。

どうするのかなと思って様子を伺っていると、事情を聞いた店主がお店の中から出て来ました。

そして驚くことに、後ろに並んでいたお客さん一人一人に事情を説明しながら、「すみませんね。」と頭を下げて回っているではありませんか！

もちろん、誰もがこの暑さで疲弊していました。でも、事情を聞いたお客さんの中から文句を言う人は誰一人居ませんでした。むしろ、そういう事情なら仕方ないですよね、どうぞどうぞ、といった好意的な雰囲気です。

一つ対応を間違えれば殺伐とした雰囲気になってしまうところ、思いがけず遭遇した”ほっこり”する光景に、疲労感が一気に吹き飛びました。

そして、一人一人のお客さんに対して真摯に向き合っている店主の姿に思わず胸が熱くなるのを感じました。

名店と呼ばれるお店の店主は、やはり人格においても一流です。

さて、３０分ぐらい並んだでしょうか。ようやく店内へ。

席に着いて程なくしてラーメンが運ばれてきます。

今回の限定ラーメンは豆乳を使用したという「冷やし坦々麺２０２０」です。

具は、チャーシュー、挽肉、細切りキュウリ、枝豆、温泉玉子、丼の縁にはレモンが添えられています。

提供の際に「途中でレモンを絞って食べて下さい。」とお声がけ下さいます。

チャーシューは、スモーキーな香りが浸み込んだ絶品チャーシューです。これだけでも食べる価値があります。

スープは、濃厚な豆乳をベースに、芳醇な辣油の香り、山椒の刺激がピリッと効いています。

店主は”上品系”とおっしゃっていましたが、とんでもない・・・たっぷりと注がれた自家製辣油が、ラーメンをロマンティックに華やかに刺激的に飾り立てていました。

”辛さ増しできません！”と書かれていたので、スルーしようかと一瞬思いましたが食べに来て良かったです。（笑）

麺は、”夢ちから”をブレンドしたという細麺ストレートを合わせて居ます。

スルスルっと啜り込めるこのタイプの麺は、暑いこの時分には調度良くスープにもマッチしています。

途中で付属のレモンを齧ると、スープが一変します。

辣油の陰に隠れていた豆乳の上品な自然な甘味が、より強く感じられるようになりました。

これは味覚マジックですね！面白いです。

あまりに美味し過ぎて、スープまで一気に飲み干してしまいました。

そして、ふと気づきました！

大量の汗を掻く以上に、たっぷりとラーメンを摂取しとるやないか～い！！

満足度：★★★★☆（4.5）