<2026年112杯目>
春の陽気が暖かくなってきた頃を見計らうように「鴨中華そば 楓」で、新しい限定麺が始まりました。
「ライ麦麺の鴨せいろ」
2日前に、本店で始まった「南高梅の昆布水ライ麦つけめん」と呼応するように、”ライ麦麺”を使った限定です。
それぞれの限定麺を食べ比べてみるのも一興ですね。
「ライ麦麺の鴨せいろ」は、”醤油”か”塩”を選べます。
また、麺量を同じ料金で”並200g”か”中盛300g”かを選べます。
作っているところを見ていると、工程数が多く、手間のかかっているのが良く分かります。
蒸籠に端正に盛り付けられたライ麦配合の自家製麺は、まずその佇まいからして只者ではありません。
ほんのりと褐色を帯びた麺線はしなやかでありながら芯に確かなコシを宿し、口に含めば穀物の香ばしさとほのかな甘みがふわりと広がります。
付け合わせの”粟国の塩”を軽くまとわせて啜れば、その旨味は驚くほど純粋に、そして力強く立ち上がり、麺そのものの完成度の高さを雄弁に物語ります。
続いて”金山寺味噌”を添えると一転、甘やかで奥行きのある味わいが重なり、塩の鋭さとの対比が絶妙な陰影を生みます。
単なる調味ではなく、麺の個性を多角的に引き出すための演出として機能している点に、この一杯の洗練さが分かります。
つけ汁にくぐらせれば、その印象はさらに豊かに変化。
まろやかな塩味を基調としたスープは過度な主張を避け、あくまで麺と具材を引き立てる名脇役です。
具の鴨肉は、噛むほどに上質な肉の甘みと旨味を滲ませ、焼き葱の香ばしさが余韻に深みを与えます。
さらにスープに潜む豚チャーシューが、異なる肉のコクを加え、味覚に豊かな層を築き上げるという贅沢さ。
途中ですだちを搾れば、清冽な酸味が全体を引き締め、一瞬で景色が変わります。
重さを感じさせない軽やかさが生まれ、300グラムという麺量も気づけばするりと消えています。
終始一貫して感じられるのは、緻密に計算された美味しさ。
静謐でありながら確かな満足を残す、実に麗らかで洗練された逸品です。
満足度:★★★★☆
店名:鴨中華そば 楓
ジャンル:鴨ラーメン/限定
麺:自家製麺(細麺、手もみ麺)
※「かため」の注文は出来ません。
所在地:東京都八王子市明神町3-24-12フィシオ京王八王子1F
最寄駅:京王線八王子駅
営業時間:
[月・火]
(昼のみ)11:00~15:00
[水~日・祝]
(昼の部)11:00~15:00
(夜の部)17:30~22:00
※ラストオーダー終了15分前
定休日:なし
駐車場:なし(近くにコインPあり)
禁煙・喫煙:禁煙
座席数:23席(カウンター7席、4人掛テーブル×4)
※裏手に大将ラボ(カウンター6席)
オープン日:2021年7月21日
※栄えあるPPはチロルさん
HP:https://kaede.fan/
X:https://x.com/kamochukaede
備考:らーめん楓の2号店。”「唯一無二の鴨体験を提供すること」が私たちの使命です。”







