<2025年191杯目>
店頭には、看板も出ていないし、営業されているような気配が感じられません。
しかし、2階の部屋には明かりが点いています。
”もう潰れてんじゃね?”ぐらいの気持ちで、様子を見に行くと、まだ営業されていました!
「奇まぐれダンジョン」
前回の訪問から約半年ぶりでしたが、赤い彗星のシャア店主は、私のことを覚えていてくれました。
店頭に置いてあるはずだった、立て看板は店内に収納されていました。
(ここに置いていても意味なくね?)
ここからシャア店主のトークがスタート。
八王子祭りで「魯肉飯」「魯肉鍋巴」を販売したけど、ぜんぜん売れなかったとのこと。
それを聞いて、あの暑さの中で「魯肉飯」「魯肉鍋巴」はそうそう売れないよね・・・と思いました。
そしたら、店主が「来年は”かき氷”を売ることにする」と言い出したので、思わず吹き出しました。
(それが無難だと思います。)
しばらく雑談していると、シャア店主が衝撃的な一言を放ちました。
「ご飯食べないですよね?」
ちょ、ちょっと待って・・・。何のために、このお店に入ってきたと思ってんだよ?
飲食店に入って、まさか「ご飯食べないですよね?」なんて聞かれるとは思いませんでした。(笑)
どうやら、料理をするのがめんどくさかったらしい。
めんどくさい繋がりで思い出しましたが、製麺するのがめんどくさいという理由で、今までの自家製麺は止め、今は「五ノ神製麺」から、麺を注文するようになったそうです。
メニューは、透明なアクリル板に記載されていますが、見難いです。
麺類を食べようと思っていましたが、シャア店主、実は、麺類が作れません・・・
メニューの中に「国産牛肉のマーボー豆腐」というのがあったので、「これでマーボー麺作ってよ。」とお願いすると、渋々厨房に入っていき、調理を始めたのでした。
「初めて作りました。」といって、「国産牛肉のマーボー豆腐麺」が、運ばれてきました。
凄く美味しそうです。
”シャア店主も、やれば出来るじゃん!”と、内心思いました。
いままで触れていませんでしたが、専属料理人のカイさんは、今日は不在でした。
一般的な「マーボー麺」は、挽肉を使っていますが、こちらのマーボー麺は、角切りの国産牛肉がゴロゴロと入っています。
しっとりとした柔らかい肉の舌ざわりの中から、とろけるような牛の旨みが溢れ、それを味わいます。
さすがに、美味しい!
やっぱり”国産牛肉の味は、違うわね!”と思いました。
つるんつるんの絹ごし豆腐は、のど越しも爽やかで、啜った時の食感が格別です。
山椒もピリッと効いていて、とても良いアクセント。
そして、こちらが「五ノ神製麺所」仕様の麺です。
太麺で、噛み応えのある麺です。
どこか「ブンブンマル」のつけ麺の麺と、似ているような気がします。
この麺だと、もう少し麺にとろみをつけて、絡みやすくした方が良くなりそうです。
でも、初めて作ったことを考えたら、十分な出来栄えだと思います。
お会計は、シャア店主が「1000円で良いですよ。」と言ってくれましたが、メニューにないものを作ってもらって、そういうわけにも行きません。
押し問答の末、メニュー表にあった「マーボー豆腐」1200円の値段で折り合いを付けました。
シャア店主と話していると、辛いことや苦しいことも、どうでも良いや・・・て思えてくるのが不思議です。
ほんとに気まぐれな店主なので、その気まぐれを楽しめる人だけ食べに行ってください。
店名:奇まぐれダンジョン
※ユーモアたっぷりの奇妙なお店
所在地:東京都八王子市横山町7-11燕京ビル2F
ジャンル:lunch/cafe/bar
麺:自家製麺、刀削麺→五ノ神製麺
最寄駅:JR八王子駅北口
営業時間:
(通し営業)11:30~21:00
定休日:水曜日
オープン日:2024年10月1日
駐車場:なし
禁煙・喫煙:禁煙
座席数:8席(カウンター4、4人掛テーブル×1)
Instagram:https://www.instagram.com/kimagure_dungeon/
備考:時間別(11:30~ランチ、14:00~カフェ、18~バー)で楽しめる3つのコンセプト。※時間で明確に分かれているわけではありません。パターゴルフやボードゲーム、パチンコ台など懐かしい遊び心を解放できるお店です。小室。







