「冷やし煮干し麺」８５０円＠ほっこり中華そば もつけ

＜２０２０年１０８杯目＞

今日はお暑くなってきた中で、冷たいラーメンを提供されると告知のあった「ほっこり中華そば もつけ」に行って来ました。

店主が”あえて限定とはうたいません！”と書かれていたので、形式的な話にはなってしまいますが、私もそれに倣い「限定」表記は致しません。

ちなみに、自粛営業中は「限定」ラーメンを控えているお店は多いですね。

①限定を求めて、行列などできてしまい「密」になってしまうことを敬遠する。

②自粛してラーメン店に食べに行かない人（行けない人）への配慮。

といったような理由からでしょうか。お店によって、スタンスや対応は様々ですが、皆が大手を振ってラーメンを食べに行ける日が来ることを願って止みません。

さて、お店に着くと営業時間終了間際にも関わらず、店頭には並びが出来て居ました。

もっとも写真を見てもらえば分かるように、皆さん、しっかりとマスクを着用し、前後一定の距離を保って並んでいます。

店内に入るときにも、お店の指示にしたがってアルコール消毒を怠りません。

こういう姿を見るに、完璧ではないかもしれませんが、多くの人々は出来得る範囲で真摯にコロナ禍と向き合っているのだなと、とても感動してしまいます。

さて、しばらく待ってラーメンの着丼です。

具は、チャーシュー、メンマ、海苔、味玉（半分）、紫蘇の葉、ネギ、鷹の爪、です。

もつけらしく煮干し感満載のスープは、ひんやりと冷たく、暑い時分には堪りません。

食べやすく上品にまとめ上げてはいますが、ところどころに煮干しの粗やエグミをもたせて、ある意味独特な魅力を導き出していました。

食べ進めていくときに、行きあたる紫蘇、海苔といったアイテムが、煮干しのスープを一辺倒から、より愉しく、複雑なものへと昇華させます。

僅かに入っている鷹の爪の微妙なピリッとしたアクセントも心憎い演出です。

ギュっと締められた平打ち太麺はコシが強く好みの食感でした。とてもシックで美味しいです♪

全体的に、ただ単に美味しくまとめるだけではなく、さり気なく記憶の奥底に残り、無意識のうちにまた食べたくなるような”味の構成”こそが、もつけラーメンの凄さです。

そして、あらためて思ったのは、もつけの無限とも思えるほどの引き出しの多さと、その圧倒的なクオリティーの高さ！

ここに議論の余地はありません。

満足度：★★★★☆